JR DSMXシステムとDMSSシステム

アメリカに住むショーンからメールをもらった時、「こちらでは、JR/Spektrum共同で2.4Gの新システムが発表になったけど、日本ではどうなってるの?」との質問。
その時何も知らなかった私は、「日本でもDMSSという新しいシステムがJRから発表になったから、これと同じじゃないの?」といい加減な答えをしてしまいました。

調べたら、まったく違うもの。
アメリカ及び世界市場向けが、DSMX・・・Spektrumが開発したこれまでのDSM,DSM2と同じく、デュアルリンク方式(DuaLink)・・・ 

フレケンシーホッピング方式とは異なり、2.4GHz帯中、空いている2か所のバンドを探しての2バンド同時発信と受信。
もしノイズ、フレームアウトなどの弊害が有れば、瞬時、障害を受けてない片方のバンドだけで機能する。
受信機本体に2バンド分レシーバー(a,b)を内蔵。 外部にリモートレシーバー2個(c,d)を付属させ、本体内2、リモート2、計4レシーバーにて指向性の強い電波の弱点も補う。
(パークプレーン用は本体内・2レシーバーのみ)
そして、ランディング後abcd各レシーバー4基が受け持った回数と、電波フレームアウト、ロック回数を、メモリーから読み出すモニター機能を持つ。
フレームアウトは、ミリsec単位の発生でもカウントされるので、その地域の障害物、電波状況を知る事に役立つ。
更にモデルマッチと呼ぶ、送受信間で一度バインドすると、そのペアリングがメモリーされ、Txの別モデルナンバーを受け付けなくなる安全機能も持つ

・・・からの発展型のようです。
Spektrum社開発史を読むと、フレッケンシーホッピングをトライするも、性能互角で、デュアルリンクのコスト的優位を理由に、それを選択した、とあります。

DSMXはDSM2よりノイズに強くなったことが強調され、100台のTxから電波発射された環境でも、リンクを失ったり動作のディレイは全くなかった、と証拠映像が公開されています。

DSMX TxとDSM2 Rxは互換性があり、Txはアドオン(ソフト追加)できるがRxは改造できないそうです。

一方、国内市場向け(その後世界市場)にJRから発表になったDMSSシステムはJR独自に開発されたそうです。
これより先に、国内市場向けとして発表、実用化されたDSMJはSpektrumとの共同開発。
(DSMJのレシーバーにアタッチするリモートアンテナ・・・実は中身はリモートレシーバーそのものだった、と分解した方から教わりました)
DSMJのノイズに強い特性と、DSM2の速いという特性を併せ持つ、DSMJのホッピング方式を発展させたもので、使用バンドの広帯域化により、
これまでの順次チャンネル出力から、同時チャンネル出力が出来るようになった恩恵でレスポンスの速くなった事を謳っています。

理論上、エレベータ2サーボ等の場合,順次出力だとLRに時間差を生じている筈ですが、我々の感覚で判るディレイでしょうか?
聞いた話ですが、パイロンの世界戦クラス選手にとって、プロポ内臓CPUの違い、つまり演算処理速度の違いをフライトで感じられるそうです。(この話、騙されたのかな?)
私も仕事柄、音の3msec~4msec(千分の三秒から千分の四秒)のずれを判別できますが、さてどうなんでしょうか?DMSSのレスポンス体感してみたいですね!

テレメトリーを使えるメリットは有りますが(広帯域化により可能に)、
DSMJ,DSM2,DSMXとの互換性はありません。

DSM---Digital Spectrum Modulation
DMSS---Dual Modulation Spectrum System

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アメリカにて、JRが純正品としてDSM2・2.4Gモジュールをリリースする以前は、
グラウプナーmc-24、JR PCM12Xなどに使用されていた、
スペクトラム社製・JR グラウプナー互換・DSM2 Txモジュール、Rx、リモートレシーバー。
下段は、ランディング後、Rxからデータ(電圧、abcd各レシーバーが受け持った回数、フレームアウトの回数、
ロックの回数)抽出読み取り器。

by doublerainbow116 | 2011-04-26 16:56 | ラジコン飛行機 | Comments(0)
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